代表交代の御挨拶

2022年度の活動より代表に就任いたします、原田と申します。
初代代表白崎の退任意向ならびに推薦を受け、今回代表を引き継がせていただく運びとなりました。

以後お見知りおきの程、宜しくお願い申し上げます。

昨年は、パフォーマンス団体として苦しい年となりました。
「こんな中で」「何のために」と自問自答を繰り返し続けた一年。同じ志を持つチームの皆様や、想いを絶やすまいと機会創出に尽力頂いた各実行委員・団体様の生きざまに強く背中を押していただき、なるたかは歩み続けることができました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

一方、この期間はチームの存在意義を見つめ直す契機にもなりました。
先行きが見えない不安の中、何気なく連絡が取れる仲間の存在や、コミュニティーへ所属していることの安心感に、救われたこともまた間違いありません。その空間の暖かさは、たとえ踊る機会が限られていたとしても「在ってもいいんだよ」と、私たちに意味を見出してくれました。

よさこいが与えてくれていた価値も再認識いたしました。
感情を表現することの楽しさも、一生懸命に打ち込む尊さも、切磋琢磨できる仲間が、人生に与えてくれる豊かさも。「いつもの夏」が失われたことで、活動を通じて得ていた彩りを一層強く体感しつつ。もし今年に「いつもの夏」が無くても、立ち止まってはいけないぞと、失われたものを理由に後退せぬよう自分に言い聞かせています。

私たちはよさこい鳴子踊りを通じて、踊りで感情を表現する集団です。
一生懸命になることで得られる体験に価値を見出しています。
そしてその姿が、見てくださった誰かにとってのプラスになればいいなと思っています。
積み上げたモノをステージで披露し、汗を流し歌い、ライブのような一体感で繋がって。
その結果として誰かに何かを持ち帰ってもらえたなら嬉しくて、そんなチームでありたいと強く想います。

さて!2022年度のなるたかは、旧年の作品『起志快晴』を継続することにいたしました。
この作品には、「また笑顔で夏を迎えたい」「またお祭りで会おう」という、再起再会を願う前向きなメッセージを込めています。
コロナウイルス拡大に伴いオフラインでの披露は叶わないかもしれませんが、今年の夏、必ず何かしらの形で作品をお届けしたいと思っています。
夏までの助走期間、宜しければこちらより『起志快晴』の楽曲をお楽しみいただきながら、お待ちいただけますと幸いです。
*今年しかできないチャレンジも、鋭意検討中です!

末筆ではございますが、2022年、自分にも、誰かにも、一つでも晴れやかな記憶が残せるようメンバー一同懸命に駆け抜けて参ります。
今後とも、変わらぬご支援ならびにご愛好を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

代表 原田裕也