なるたか2022ヒストリー担当インタビュー対談

「ヒストリー担当」について

2022年度、なるたかはインナーに向けた取り組みとして「ヒストリー担当」を設けることになりました。
ハレの日であるお祭り当日だけでなく、練習時間や休憩時間等の日常を記録に残すことで、2022年がメンバーにとって記憶に残る一年になることを目的としています。
本日は、新たにチームに迎えるカメラマンの増田さんと、代表の原田のインタビューをお届けします!

ヒストリー担当 Introduction

  • 増田 椋太(29歳)
  • よさこい時代は、「りー」というあだ名で活動。
  • 学生時代(皇學館大学「雅」)は、主に渉外班長や曲制を担当。
  • 多くの学生/社会人チームにて踊り子として活動し、その後、嘉們というチームにて専属カメラマンとして活動。現在に至る。
  • 出張撮影サービス「ラブグラフ」では、約4年半、延べ200組以上のカップル / ファミリー / ウェディング / お宮参り / 七五三などの撮影を経験。

初めての出会いは、大学1年の春休み。

原田:りー君と最初に出会ったのは学生時代だったよね。
 
増田:そうですね。僕が大学1年生の時の春休みです。東京花火と踊り侍の曲を振り入れする!と意気込んで、単身で東京に1週間滞在。その時、ばがさん(原田)と出会いました。
そもそも、僕がばがさんの存在を知ったのは、当時の先輩が東京花火のメンバーとして原宿スーパーよさこいで踊った際に、
「東京花火の“ばがさん”って人の踊りがむっちゃすごい。あれは惚れる。やっばい。」
と語彙力無視で褒めちぎっていたのを耳にしていたことがきっかけです。
同じ高知系、ということで僕が東京花火や踊り侍の踊りに憧れるのはごく自然な流れで、そしてばがさんの踊りに感銘を受けるのは時間の問題でした。

学生時代の増田
学生時代の原田(右)

原田:煽りすぎ。何も出ませんよ。笑
そんなりー君こそ、嘉們さんの映像作品では「テレどまつり大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞したり、Twitterでバスった写真がスッキリ(日テレ)で取り上げられたりと大活躍でしたね!私もいちファンとして活動を追いかけてました。

10年ぶりの再会

増田:憧れを抱きつつも、残念ながら一緒に踊った機会はありませんでした。
そもそも長らく大阪に住んでいたので、同じ「よさこい」界隈には居たのですが、超うっすら繋がってるくらいの距離感になっていたんです。
そして月日は流れ、2年前に上京。昨年には転職。
副業ができない企業なので、泣く泣くラブグラフのカメラマンを卒業することに。
カメラ活動も普通の趣味に戻ったし、さぁのんびりするぞ〜と思っていた矢先、ばがさんから「ご飯いこ(ニコッ」とTwitterで連絡をいただき、約10年ぶりくらいに、ついに再会を果たしました。
 
原田:Twtterでりー君が暇そうにしているのを見かけ、本当に何の気なしに声掛けしました笑  
丁度その頃に私のなるたか代表就任が正式決定していて。私はよさこいを初めてからずっとプレイヤー(踊り子)しかやってこなかったので、よさこいに「踊り子」以外の形で関わっている方たちのお話しを伺って、視野を広げようと奮闘していた時期でもありました。

なるたか「ヒストリー担当」とは?

原田:わかりやすく名付けると「チーム内専属カメラマン」って立ち位置ですね。
 
増田:この名称のウラには、僕なりに意味を込めていますので、少しだけ紹介させてください。

お祭りと練習のバランス

“練習中をメインに、お祭りでも撮影”というバランス感での携わり方を考えています。
なぜ練習?お祭りメインじゃないの?と中には思う方もいらっしゃるかもしれません。
  
実は踊り子の一般的な現状として、お祭り中の輝かしい写真は沢山あるけど、練習中の写真ってほとんどないですよね。お祭りに出る時間よりも、踊り子のみんなは練習に多くの時間や労力を割いているはずなのに。

それなのに、振り返るための写真が結構少ない。これ、個人的には悲しいことだなって思っています。なので、練習をメインに撮影する立ち位置のカメラマン、貴重だよな?と常々思っていたんです。
(実際、嘉們で写真を撮っていた時も、今回みたいな立ち位置でした)

練習量

“練習時間だとみんなの写真が撮れる”という量に紐づいた動機がありました。
お祭りだと、カメラマンが撮影できるのは、前列や近い方々がどうしても多くなってしまい、写真に残る人とそうでない人で差が生まれちゃいますよね。
(自分も踊ってたのに、動画で確認できるくらいしか残ってない、みたいな。。)
  
練習中だと、みんなの姿を平等に、満遍なく、撮影することができます。長くカメラをやってきた身として、「撮りこぼし」という概念がすごく怖いんです。本当に。ばがさんと再会した夜、こういった考えを熱く語った結果、今日に至ります。笑

原田:よさこいはあくまで趣味なので、いつ辞めてもいいし、またやりたくなれば再開すればいいし、チームを移動するのも自由だと思っています。
ただ、「あの年になるたかで踊ったあの夏は最高だったな」と、その一年がメンバーの記憶に残る夏であったら嬉しいなと常々願っています。


よさこいはハレの日であるお祭りにフォーカスされがちですが、実は活動の大部分が練習。しんどい踊り込みや休憩中の些細な会話など、日常もひっくるめた「あの夏」が、写真として形に残るって最高じゃね?と飲みの席で盛り上がり、トントン拍子に話が進み今日に至りました!

増田:そうですね!そして最後の特徴は

お祭りで”あえて”見せない表情にも、価値があることを知ってほしい。

という想いです。前に立つ人の話を真剣に聞いている姿 / インストに個別指導されている姿 / 柔軟している姿…などなど。
お祭りはお客さんや会場の雰囲気にベクトルが向かっている状態ですよね。でも、練習時間は、全てのベクトルが自分に向いている、超集中の状態。ゾーン。そんな瞬間を、これから写真に残していきます。

こんな一年にしたい!

増田:「ボク / ワタシにとってのなるたかって、〇〇だよね」と、みんなが個々に言える一年を作り上げたいです。
皆さんが一年間、濃い密度で過ごしていく練習時間も、振り返った時には、かいつまんでしか思い出せません。人によっては、「まぁいろいろ頑張ったよね」で、終わってしまうのではないでしょうか。それはちょっとだけ、もったいないなぁと感じます。

踊り子時代を振り返ると、練習の休憩時間に友達と自撮りしたことがありました。撮った写真たちを見返すと、当時の情景が鮮明に思い出せるんです。でも、写真がない日のことは、今となってはもう振り返れない。
「写真がたくさんあれば、もっと思い出せる日が増えるのに…」と思った瞬間が、これまでにもあったはずです。

別に写真がなくたって死ぬわけじゃない。大きな悲しみではない。でも、“ほんのちょっとの寂しさ”はあります。その寂しさを無くして、もっと誇れる、もっと大好きだと言い続けられるチームに、写真という側面から貢献していきたいなって考えています。

僕が撮った写真を見返した時、
「あ〜駆け抜けてたな〜」
「ボク / ワタシにとってのなるたかって、〇〇だよね/だったよね」

と言っていただけたら、超最高ですね。


原田:写真を見て初めて「自分ってこんな顔できるんだ」って気づくこともありますよね。
カメラを向けられることでギアが一段階上がったりもする。写真って素敵だね。りー君には、ファインダーを通すことで得られるメンバーの「見られる意識」「本気」みたいなモノも引き出してもらえたら嬉しいです

メンバーに向けて一言

増田:「幸せな瞬間をカタチにする」そんな言葉が、ラブグラフにはありました。
「幸せ」の定義は曖昧で、人それぞれ、環境によっても変わってくるコトバだと思います。
僕にとっての幸せとは、“自分の大切な人たちが笑っている姿を見ること”です。
このインタビューに向けて色々と思い返したりしましたが、僕が幸せを実感する瞬間はどうやら、周りの人たちの笑顔を見た時なんだろうな、と。
皆さんにとっての、それぞれの幸せに直結するかは分かりません。ですが、感情が揺れるような一枚をお届けします。例えそれが些細な揺れ動きだったとしても、その揺れを大切にしていただけると嬉しいです。
これから一年間、どうぞよろしくお願いします!気軽にサク飯&飲みにも誘ってください!

以上、「ヒストリー担当」の紹介でした。
こちらの活動以外にも、メンバーにとってもお客様にとっても、2022年が記憶に残る一年になるよう様々な取り組みを準備しています。
引き続きなるたかの活動を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。