なるたか結成5周年記念!連載企画第3弾!

「共存する街」

―今年結成5周年を迎えるなるたかを皆様により深く知っていただくために、

第1弾は代表ラキさん、副代表しょうごさんの対談、

第2弾は楽曲制作者「やしきんさん」のインタビューをお届けしましたが、

 

第3弾はなるたかの作品制作プロデューサー金子さんによる、

なるたか2018年度演舞「TOKYO」の解説をお届けします!

先日よさこい祭りIN光が丘2018でお披露目されたばかりの

「TOKYO」を様々な角度から深堀りしていただきます。

 

What’s TOKYO

■早速、ついにお披露目しました「TOKYO」についてお伺いしたいと思います。

まず今年度の作品名にTOKYOを選んだ理由を教えてください。

 

金子:なるたかの作品名は頭文字が和声音階(ドレミファソラシの日本名)

「はにほへといろ」の順になるようにしています。

これはなるたかを立ち上げる時に、2020年まで7年かけてチームが一歩ずつ上に

成長していけるようにという想いを込めています。

なので毎年頭文字は決まっていて、言葉を探すところからスタートするんですが、

「と」は東京でのオリンピック開催が決まった時から「TOKYO」にしたいと決めていました。

2020年に向けて日本の文化発信というテーマで

全国の祭りや踊りは世界的にも絶対注目されていくでしょうし、

東京でよさこいを踊っているチームとして、

作品を通じてこの街が持つ様々な魅力を表現してみたいと思ったのがキッカケです。

また、これはあとから知ったんですが、2018年は江戸から東京への改称、

東京府開設から150年の節目らしく、タイミングも良かったなって思っています。

 

―なるほど。でもよさこいでTOKYOを表現するって難しそうですが・・・。

 

金子:難しかったです…。TOKYOの制作を始める上で心掛けていたのは、

昔の東京、つまり江戸の粋な感じとか、大正浪漫のレトロな感じではなくて「現代の東京」を表現するということです。

それで今の東京はどんな街だろうっていうのを色々考えたんですが結構迷走しまして・・・(笑)

その結果いきついたのが「共存」っていうテーマでした。

東京って世界的に見ても最先端テクノロジーが駆使されたハイテク都市だと思うんですが、

行くところにいけば下町の風情が残っていたり、自然が豊かだったり、

切り取る部分によって色んな顔があって、それが変に主張し合うというより譲り合って共存しているようなイメージだなって思ったんです。

そこに考えが至った時に、「あれ?伝統と流行の融合じゃね?(笑)」ってなって、

チームのコンセプト通り制作すればそれが「TOKYO」になるはず!と思って制作を始めました。

 

This is TOKYO

■では具体的に楽曲、歌詞、衣装、振り付けでTOKYOらしさやテーマである

「共存」は、どんなところに表現されているのでしょう?

 

【楽曲】

金子:「共存」っていうテーマを具体的に楽曲にするのにベースになるサウンドは何がいいか、やしきんと相談していく中でグリッチホップというジャンルに辿り着きました。

 

グリッチホップは、ヒップホップにエレクトロニックを混ぜて、

アクセントとして電子ノイズなどを使用するサウンドで、跳ねたリズムが特徴です。

様々なものが共存して成り立っている東京の街の多様性を表現するのに、グリッチホップの変則的なリズムや音色の幅広さがマッチしているんじゃないかと思っています。

これまでなるたかが突き詰めてきた高速EDMと比べてテンポがゆっくりなところも大きな特徴で、どなたでも心地よくノリやすい楽曲になっていると思います。

中盤にメロディラインを琴などの和楽器と電子音が交互に担うパートがあるんですが、

その掛け合いが特にTOKYOっぽいなと個人的には感じています。

イントロに東京五輪音頭を入れているのもこだわりポイントです!

 

【歌詞】

金子:どっちが正しいとか間違いとかじゃなくて、

違うところを認め合って一緒に生きて行こうよ!っていう前向きな歌詞になりました。

古き良き伝統が残る東京も、未来に向かって新しく変化していく東京も、

どちらも僕らが生きる街、東京でしょ?っていう。

すごくシンプルでストレートな表現ですけど、

ラストの「Everyone is SPECIAL 誰もが世界のヒーロー」という部分が特に気に入っています。

東京もよさこい祭りも、自分次第で誰でもヒーローになれる舞台があるぞ!という想いで書きました。

 

【衣装】

金子:東京タワーをイメージした赤い男振り衣装と、

スカイツリーをイメージした青い女振り衣装の2パターンなんですが、

これも同じ街に2つのシンボルが共存していることを表現しています。

伝統的な市松模様の和服がベースですが、襟元にレースを使ったり、

袴をメタリックカラーにするなど現代のファッショントレンドを随所にちりばめてあります。

まさに伝統と流行の融合!(笑)

去年に引き続きデザインの中に隠れたかのり(チームマスコットキャラクター)がいるので、

ぜひ探していただきたいですし、5周年記念の新鳴子や、オリジナル柄の足袋にも注目です!

 

【振り付け】

金子:印象に残るのは行進とフラッグでしょうか。行進部分は東京タワー衣装の男振りが前に並んでいるところに、スカイツリー衣装の女振りが飛び出してきて横一列になる構成にしていて、

スカイツリーが誕生して2つのシンボルが共存して一緒に前に進んでいくという歴史を感じるワンシーンになっています。フラッグはオリンピックの開会式をイメージして作りました。

実は手旗で「T, O, K, Y, O」と観客の皆さんに信号を送っているので受信してくださいね(笑)

ヨーイドン!という歌の後からは、2020年の東京オリンピックから新競技になる種目をイメージした振り付けになっているので何の競技かチェックしてみてください!

 

Enjoy!TOKYO!

■最後になるたかを応援してくださる皆さんにメッセージをお願いします!

 

金子:観てくださる皆さんとTOKYOを踊ってくれるなるたかのメンバー

一人ひとりがお祭りで主役になって楽しめるような作品になってほしいなと思います。

「なんだかよくわかんないけど元気もらえた!ワクワクした!」

そんな風に感じてもらえたら本望です。

今年も一緒に歌って踊って楽しい夏を過ごしましょう!!

 

――いかがだったでしょうか!インタビューの連載第3弾ということで、

演舞に込められた思いやアイデアや遊び心が垣間見えましたね!

ぜひお祭りの会場で演舞をご覧いただき、

チェックポイントも含めて楽しんでいただければと思います。

 

なるたか2018年夏もスタートしました!

ボルテージを上げてひと夏を駆け抜けていきたいと思います。

お祭りの会場でお会いしましょう!

胸が高鳴る、なるたかよさこい!